遅寝エンジニアが1か月で睡眠効率1.5倍になった結果の考察を書き留めておく

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睡眠の話です。心身の状態に密接に関係するためパフォーマンスに大きく関係します。 結果をタイトルに書きましたが、結構効果があったのでいつもと違うジャンルですが書いておきます。

タイトルの遅寝という部分ですが、比較的遅い時間に寝てて午前2時から3時くらいに寝てました。 周りもそれくらいの人が多くて全然気にしてなかったです。

ちなみに、夜型を批判しているわけでもないです。それぞれタイプはあると思うので、早く寝たからいいってわけでもないし、それが今回の結果ということでもないです。あと最初に書いておきますが、結論として最高のマットレスを買おう!みたいなことにはならないので安心してください。

結果の共有

まず情報取得ですが、ウェアラブルバイスを使って睡眠を取っています。 以下を使って測定しています。

睡眠を自動で検出して、深い睡眠と浅い睡眠、総時間を出してくれます。 そして、睡眠に点数をつけてくれるのですが、前は80点いけば良いかなと思ってましたが最近は80点を下回ることはまずないです。

とある日のデータです。

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Huawei Honor band 3 も持ってますが、睡眠データは Huawei の方がレム睡眠まで分類できて優れてます。スタンフォードとタッグでやっているみたいです。

さて、タイトルの1.5倍という部分ですが、この中で深い睡眠の時間を測定しています。 気候だったり休みの数にも影響するので同じ月で比較しています。

2018年の睡眠データ

去年の5月の深い眠りの平均が 1時間3分 だったことに対して、 ※平日に絞るともっと低い 54.6分 です。

2019年の睡眠データ

今年の5月の深い眠りの平均が 1時間32分 ※ 平日に絞っても 1時間27分 です。

まとめ

深い眠り(平日) 深い眠り(全日)
2018/05 55分 63分
2019/05 87分 92分

ちなみに平均睡眠時間は今年が 8分 長いです。

去年は、休日の睡眠時間が圧倒的に長い睡眠スタイルです。 平日の深い睡眠が1時間に満たず、40分とかも散見されます。 ※平日の中でもムラがすごいです。

今年はというと、深い睡眠が 2時57分 を記録し個人最高記録を出しました。 睡眠時間の38%程度の比率なので良い数値だと思います。前は24%が最大でした。 実は今年の5月は前半に咳をやってしまい起きることが多く、睡眠中の覚醒が今年の方が多いです。 そのため思ってたより数字が伸び悩みました。

数字的にもそうですが、特に後半は体感としてももちろんかなり良いです。

何が効果的なだったのか?

効果があったと思うことを2つ紹介しておきます(もちろん他にもいっぱいありますが)

まず一つ目が 深部体温 のコントロールです。

コントロールと言っても何かすごいことができるわけでもなく、意識したのは入浴に関することです。

深部体温が下がり表面温度との差が出ることで眠気を誘発するという仕組みになっているので、 寝る直前にお風呂に入って体温をあげてしまっては良くないです。

寝る1時間半から2時間前にはお風呂から上がったほうがいいです。10分くらい入浴します。 とはいえ、忙しくてそんなの毎日無理ってことありますよね。その場合はシャワーにしておくなど、 寝る時間から逆算して体温をどうするか決めればOKです。シャワーでも多少ですが、体を温めやすくする小手先のテクニックはあります。

もちろん激しい運動をするなども体温に影響します。まずは睡眠と体温の関係を覚えましょう。

そして二つ目が 起きる時間の安定化 です。

前は休日と平日の時間差が3時間とか平気であったのですが、最近は1時間くらいに収まるようにしました。

人間にはもともと持っている概日リズムがあるので、ここがずれると支障が出てきます。 だいたい 24.5h らしいのですが、光を浴びることだったり食事をすることで調整されるものです。 スタートラインである起床がずれると、自ずと行動するタイミングがずれますから、調整が大変です。

最初はつらいですが、おそらくこれが休日の謎の頭痛を直すキッカケだったのかなと思います。 (休日に寝る体制になっている時間が長すぎて肩や首の血流の悪化、そもそもの睡眠の質など他にも関連はありでそうが)

きっかけの話

これらを学ぶきっかけとなったのは、 です。さらにいうと会社で睡眠の話がチラッとあがって、 それをきっかけに 「そういや睡眠のこと全然知らないな」 と思って本を読みだしたのがきっかけです。 やはりパーツを実践していてはダメで、根本理解し柔軟に対応する必要があります。

そういう意味では気持ちも行動も大きく変わりました。

どんな本を読んだか?

3冊ほど紹介します。

一冊目

スタンフォード式 最高の睡眠

スタンフォード式 最高の睡眠

スタンフォード大学精神科教授でスタンフォード睡眠・生体リズム研究所の所長の方が執筆したものです。エアウィーヴの開発にも関わっているとか。 250ページくらい、文字数もそんなに多くないですし、大事なところは太字で書いてあるので理解しやすいと思います。

特に最初の90分の眠りの質を高めようということが強く言われています。 もちろん上に書いたテクニックをはじめ多くのことが網羅されています。

二冊目

睡眠こそ最強の解決策である

睡眠こそ最強の解決策である

読みやすさを重視する人には一冊目の方がオススメですが、より深く理解したいという人にはこちらが良いと思います。 タイトルからわかる通り一冊目とは切り口が違いますし、書かれているボリュームも違いますので様々な研究結果を引用して睡眠に関する知識を学ぶことができます。

年齢による違い、肥満との関係の話など他とは違う切り口を詳細に解説したり面白かったです。

アメリカ・イギリスでベストセラーになっているマシューウォーカーさんの翻訳本です。

三冊目

SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術

SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術

これもまた全然切り口が違います、睡眠の質を向上させるカギは脳内物質にあるという観点でかなり面白いです。 章を細かいく分けていて読みやすいのにいろんな観点の知識が入ってくるのもまたいいです。

できれば上の二冊のうち一冊と合わせてこちらも読んでおくと良いと思います。 睡眠ホルモンから腸内環境、マインドフルネスの話まで出てくるとは。

ここに挙げた三冊はどれも良書なのですが、実はまだ読みたくて読めてない本があります。 こちらは記事の下にリンク貼っておきますので是非読んでみてください。

その他

他にも腸内環境を改善して炎症レベルを下げたり、夜寝る前に脳をリラックスさせておくこと。 いかに日々のストレスをマネジメントするか(何個か手法があります)など他にもテクニックはいっぱいあります。

ブルーライトというか寝る前にスマホをいじるのももそうですね、これが現代では一番対処が難しいと言われるかもです。 個人的にはライトというよりあの夜のネットサーフィンで知的好奇心が満たされて脳が刺激され続けちゃう状況がダメだと思いますが。

ダラダラと書いていてもキリがないので、こういう他にも関連することがあるよということだけお伝えしておきます。

まとめ

睡眠の大切さだったり仕組みについては述べませんでしたが、何よりも 仕組みを知ること が大事です。 WEB などで見たテクニックをつまみ食いしても一貫性がなくてすぐに止めてしまったり、ちょっとした間違いに気づきません。

一度、基礎を固めてしまえば、それは習慣になって自分のものになります。技術スキルもそうですよね。 まだ自分自身も勉強中ですが、ぜひ読んで実践してみてください。

あと、書き忘れましたが測定することは日々の改善や継続に取って、非常に大事です(特に最初のうち)


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